
五十嵐貴久が描く、高校バスケを舞台にした青春小説。
中野区にある私立国分学園は、バスケットボールの全国大会常連校だ。ジュンペーは国分学園でバスケがしたかったが、学力的に無理があったので記念受験として受けてみた。ところが、全科目で山が当たり、想定外の合格を果たした。
もちろん、部活届けにバスケ部を記入して出したジュンペーだが、職員室に呼ばれてしまう。そこにはジュンペーのほか6人の1年生が集められていた。彼らは全員、バスケ部への入部を希望していた。しかし、そこで衝撃の事実が告げられる。
「3年生の不祥事による1年間対外試合禁止」
それでもジュンペーたち7人は、2年生が練習している昼休みの体育館に向かう。キャプテンの小野に入部希望を伝えるが、3年生の不祥事以来、2年生だけでバスケットを続けることを決意した彼らは1年生の入部を拒否する。それでもバスケをあきらめきれずにいた1年生。彼らに許されたのはコートの外での見学だけだった。
来る日も来る日も見学のみ、あいさつしてもボールを拾っても無視され続ける中、一人、また一人と1年生の姿が減っていく。最後に残ったのはジュンペーとツルの2人だけ。ひょんなことから、ジュンペーとツルは2年生とワン・オン・ワンの勝負をし、負けたら退部という勝負を挑むことになった。勝負は2年生の勝ち。退部を突き付けられたジュンペーが最後の悪あがきで、3カ月後の8月31日に5対5の試合をすることを約束させる。2人の退部届と交換に……。3カ月後に向け1年生の戦いはスタートする。まずは……人集めから!
ジュンペーとツルは残りの3人を集められるのか。決定的な実力差はわずか3カ月で埋められるのか。1年生と2年生の試合は果たしてどちらが勝つのか!?
バレーを舞台にした青春小説『おっぱいバレー』と大枠は同じだ。本格的なバスケ小説ではないので、プレイの描写などはバスケ経験者からすると物足りなさがあるのはぬぐえない。それでもひたむきに、そして真摯に、バスケットボールに打ち込む姿を読んでいればひきつけられるはずだ。
老若男女、ダムダムした経験のある人なら必見のバスケ小説だ!
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